LW01-NWPをThe Things Networkで試す

 

はじめに

用意するもの

LPS8は、Dragino社のLoRaWANゲートウェイになります。The Things Networkに接続できるゲートウェイなら何でもOKです。

 

 

LoRaWANゲートウェイの設定

LPS8のデータシートは、https://www.dragino.com/downloads/downloads/LoRa_Gateway/LPS8/からダウンロードできます。

 

データシートに詳しい手順が載っているので細かい手順は割愛しますが、結局は

 

ゲートウェイ側の設定

  1. 送信先のネットワークサーバーのアドレスとポート番号
  2. LoRaWANの周波数(1つ1つ設定するわけでは無く、日本向けといった形で設定)

 

ネットワークサーバー側の設定

  1. ゲートウェイに割り振られている固有ID(Gateway ID)
  2. LoRaWANの周波数(ゲートウェイと同じ)

 

を設定するだけです。

 

マニュアルと違う箇所だけ抜粋すると、

LPS8のLoRa Gateway Settingsの画面(下)では

LoRa Gateway Settings画面

を選択します。

 

The Things Networkのゲートウェイの登録では、

ゲートウェイの登録

を選択します。

 

ゲートウェイが正常にThe Things Networkに接続すると、The Things Networkのゲートウェイの画面のステータスが”接続済”と表示されます。

接続済

 

 

The Things Networkにアプリケーションを登録

The Things Networkにデバイスを登録する前に、アプリケーションという枠組みのようなものを登録します。

アプリケーションの登録

アプリケーションIDは、自由な名前でOKです。ハンドラー登録を"ttn-handler-asia-se"にします。

 

 

The Things Networkにデバイスを登録

LoRaWANデバイスを登録するためには、事前にLoRaWANデバイスに割り振られている固有ID(Device EUI)を調べておく必要があります。

LW01-NWPで確認するには、

  1. 筐体に貼ってあるラベルで確認する

    ラベル

  2. LW01-NWPへのコマンドで確認する(<CR>は、キャリッジリターン)

    と入力すると、

    と出力されます。この出力された$以降の00ABCDEF12345678がDeviceEUIになります。

    (実際のお使いのLW01-NWPごとに00ABCDEF12345678の部分のIDは変化します)

 

The Things Networkのデバイス登録画面(下)を開き、

デバイス登録

デバイスEUIの項目に確認したDeviceEUIを入力して登録します。

 

 

LW01-NWPの設定

基本的にLoRaWANデバイスの登録にLoRaWANゲートウェイは関係ありません。デバイスの登録は、ネットワークサーバー側だけで完了します。

LoRaWANデバイスに求められていることは、ネットワークサーバーから割り振られているコードを設定することになります。

 

事前に、The Things Networkで割り振られたコードを確認します。

デバイス一覧画面に表示されている

デバイス一覧

アプリケーションEUIとApp KeyをLW01-NWPに登録する必要があります。

 

  1. アプリケーションEUIを登録するLW01-NWPコマンドを入力します。(<CR>は、キャリッジリターン)

    #AE~<CR>の間がアプリケーションEUIなので画面に表示されているコードに置き換えます。

    失敗しない限り、何もレスポンスは返ってきません。

     

  2. App Keyを登録するLW01NWPのコマンドを入力します。(<CR>は、キャリッジリターン)

    #AK~<CR>の間がApp Keyなので画面に表示されているコードに置き換えます。

    失敗しない限り、何もレスポンスは返ってきません。

 

 

実際に動作させてみる

工場出荷時は、OTAA接続になっていますが、変更された場合には下記のコマンドをLW01-NWPに入力してください。

正常にThe Things Networkにデータが上がると、デバイスのデータ画面に

データログ

と表示されてきます。ここのpayloadのデータが実際にLW01-NWPから上がってきたデータになります。

 

終わりに

LW01-NWPからThe Things Networkにデータが上がるところまでを書きました

運用では、ここから上がったデータを見やすい形で表示したり、蓄積したデータをグラフ化したり、上がったデータで何かしらの制御をしたりと発展させていきます。

そのあたりの方法については別のノートで書きたいと思います。

 

 


(2020/11/24 記載)