サージ対策

 

概要

本項では、破損の可能性があるサージについての対策を記載します。

 

サージの種類

・スイッチングレギュレーターの異常

サージ、リプル、スパイク、リンギングなど回路設計に由来するノイズ

・静電気

 帯電した導体と接触した際に起こる放電

・誘導雷サージ

 雷から二次的に発生し、ケーブルやアンテナを通して入るサージ

・開閉サージ

 リレーのオンオフ時に発生するサージ

・ロードダンプ

バッテリー遮断時のモーター(オルタネーター)から来るサージ

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対策

破損の原因となりやすいサージの対策を記載します。

・スイッチングレギュレーターのノイズ対策

 →①ソフトスタート機能を実装(サージ対策)

 →②周辺回路の位相補償の見直し(リンギング対策)

 →③電源回路のPCBレイアウトを見直し(リンギング対策)

  スイッチングノードの部品をピンの近くに配置する。

 →④出力にLDOを追加(リップル・スパイク対策)

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・信号ラインのサージ対策

 →①ダイオード・バリスタの実装

   信号に影響ない静電容量のものを選定すること。

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・電源ラインのサージ対策

→①アクティブプロテクタIC

 周辺回路で上限値をプログラムして使用環境にあった保護回路を作ります。

→②バリスタ

 バリスタにかかる電圧が低いときは高抵抗、高いときは低抵抗となり、

 サージなどの異常電圧が印加された際の電圧を低く抑えます。

→③GNDの切り離し

GNDをインダクタで分けてサージを緩和します。

逆にコンデンサによるフィルタ効果や信号ラインの不要発射が悪化する可能性があります。

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