Eagleは回路図・パターン図のCADでDIYでも使用している方は多いかと思います。
2017年からはAUTODESKの製品となり、FUSION360(3DメカニカルCAD)と連携ができるようになりました。
開発品のケースなどは3Dプリンタでの試作が増えてきているので、設計した基板の3Dモデルを簡単に作成する方法をまとめます。
また、本記事では既存のライブラリに3Dデータを追加する方法をまとめます。
・EAGLE
本記事では9.0.0を使用しています。
・LIBRARY.IO
AUTODESKが提供しているWEB上で使えるライブラリ共有ツールです。
・FUSION360
今回は FUSION360 を使用しないで作成します。
1.3D用のパッケージを用意する。
既存のパッケージに3Dデータを関連付けするとデータが上書きされてしまうことがありました。
3D用の同じパッケージをコピペして用意します。
1.LIBRARY.IO にEAGLEライブラリをインポートする。
-①.Libraries を選択。
-②.Upload File をクリック 。
-③.3Dモデルを作成したいライブラリを選択して、アップロードする。
2.パッケージの確認
-①.Packages を選択して、ライブラリのパッケージがインポートされているか確認する。
3.パッケージの選択
-①.3Dモデルを作成するパッケージを選択します。
今回は例として、 QFN28 を作成します。
4.3Dモデルの作成
-①.パッケージを選択すると 情報のページが開くので、 Edit をクリックして編集ページに進みます。
-②.Generate をクリックして、Model Generators を表示する。
-③.Model Generators から適応するパッケージを選択する。
-④.選択した Generators が開くので 各寸法 や ピンの数 などを入力する。
-⑤.入力した寸法から3Dモデルが作成されるので、問題なければ Finish をクリックする。
あらかじめパッドを登録していればピンとパッドの数や位置が合うので簡単に目視確認ができます。
-⑥.Unsaved をクリックすると Version History が開くので Create a version をクリックしてセーブする。
3Dモデルの作成は以上です。
1.3Dパッケージの登録
-①.EAGLEのライブラリを開いて、Import 3D Package をクリックすると、プルダウンメニューが表示されるので Add form web を選択する。
-②.インポート画面が開くので My Packages を選択し、登録したパッケージを選択する。
-③.登録されたパッケージを選択して、右の画面に3Dモデルが表示されることを確認する。
これで3Dモデルの登録は済みましたが、更にDeviceでの設定が必要となります。
※Packge欄のQFN28を選択すると、QFN28で紐付けされているDeviceがグレー表示されます。
-④.該当するDeviceを開くとQFN28が紐付けされています。
これを3Dモデル情報があるQFN28_3Dを追加します。
[New]をクリックして、追加したパッケージを選択します。
-⑤.QFN28を改めて選択します。
3Dモデル情報があると[3D]マークが表示されています。
OK をクリックしてセーブをすれば3Dモデルの登録は完了です。
1.基板の3Dモデルを作成します。
-①.ボード図から FUSION SYNC をクリックする。
-②.使用しているパーツの3Dモデルが登録できていれば、基板の3Dモデルが出力されます。
出力したデータはFUSION360のライブラリに登録されるので、そのまま使用することができます。
既存のライブラリに3Dモデルを追加する手順が見つけられなかったので、情報共有のため記事にしました。